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少数精鋭の学生を採用したい!「Gunosy」が優秀な学生の採用に繋げる’温かい’インターンとは

会社の未来を決める重要な新卒採用。
しかし、ベンチャー・中小企業は「数は多く取れない為、少数精鋭の学生を採用したい」「知名度が低いため学生を大企業に取られる」といった課題があると思います。

そんな中、2012年に設立、急成長を遂げている株式会社Gunosyが、2016年新卒市場でインターンを通じて5人の優秀な学生の採用に成功した事例をご紹介させて頂きます。

〜インターンのポイントとなる「集客」と「惹きつけ」。Gunosyから学ぶ、ベンチャー企業が大企業に勝つ方法〜新卒採用は時間とコストがかかるが、大手企業、ベンチャー企業問わず、会社の未来を作るための重要な取り組みである。しかし、学生に知ら

「Gunosy」が実施したインターンの成果

5人の優秀な学生を採用!

2016年には、2daysインターンを5回実施したそうです。
数百人の応募の中から選考を行い、120人が参加しました。
結果として15人が本選考に進み、5人の入社が決まったとの事です。

インターンを作り上げるポイント

ターゲットを意欲的な学生に絞った上で、「ファーストキャリアとしてのGunosy」を認知

大企業と比べ、ベンチャー企業は知名度が低かったり、中途採用のイメージが強かったりする為、
「Gunosyがファーストキャリアとして魅力的だ」と学生に認知してもらう事が重要でした。

そこで、学生に実利的メリットのあるインターンを企画し、それを通じた上の認知を図ったようです。

ターゲットは、企業へのアプローチに意欲的な学生に絞り、彼らが利用しそうな外資系の就活サイトなどを利用して、応募を募りました。その際、彼らが参加してみたくなるようなクリエイティブや表現、インセンティブの設計に徹底的にこだわったとの事です。

 

評価の場ではなく「キャリア相談の場」を提供

インターンは「Gunosyの幹部と一緒に、ビジネスの作り方を学ぶ」という内容でしたが、ただビジネスモデルを考えてプレゼンするだけでなく、ランチや懇親会を通じて、徹底的に彼らのキャリア相談の場を作る事を意識したとの事です。

学生は、明確なキャリアプランが描けていないことが多いので、本人が目指すキャリアや、その時に考えていることをヒアリング、議論することで、マッチングを図ったようです。

面接で一方的に評価するというより、一緒にどんな将来にしていきたいか話し合う形で互いの理解を深めることがポイントなようです。その中で、少しでも互いに気になるような事があった場合は、別途時間を調整する事も積極的に行っていたようです。

 

ためらいなく社員をアサイン!全社を巻き込んだインターン設計

それぞれの学生に合った的確なキャリア相談をするためには、その学生が理想とするキャリアを歩んできた人をあてるとより効果的です。

そこで、「Gunosy」では、まず、ベンチャーで活躍が期待できる学生をいくつかのパターンにカテゴライズし、そのタイプごとにチームを作りそれぞれのペルソナにあった社員さんをメンターとしてアサインしたとの事です。
共感が生まれやすい環境というものを意識的に作りだしたようです。

そうした社員さんからインターンへの協力を得るために、インターンが始まる前にCOO竹谷さん自ら「Gunosyは、優秀な学生には最高の職場だという事実があるにも関わらず、新卒マーケットでは認知がされていない」という課題意識と、「会社の未来を創るために新卒採用を強化したい」という想いを社員さんに伝えたそうです。
課題感を共有することで、現場のメンバーも積極的に関わってくれたとの事です。

まとめ

以上、ベンチャー企業が、少数精鋭の学生5人の採用に成功したインターンの事例を紹介させて頂きました。

互いの理解を深めるため、双方向のコミュニケーションを大切にする’温かい’インターンだからこそ、相思相愛となれる学生との出会いが可能になるのかもしれません。

ついでながら、筆者も本インターンに参加させて頂き、その後お食事をさせて頂く機会も頂いたのですが、その際、楽しい雰囲気の中にも、竹谷COOをはじめとした役員の方々の熱い気持ちや懐の大きさをひしひしと感じることが出来ました。
このようにトップの方と直にふれあい、正面から向き合って頂く事で、学生もベンチャーに対する視野が広がったり、新しい世界に心がわくわくして考えが変わったりします。

少数精鋭の新卒採用をお考えの方、是非ご参考にしてみて下さい。