地球上でたった1つの商品よ、世界へ!「着るだけで疲労が回復するウェア」をヨーロッパに進出させた方法とは!?
日本の持つ高い技術力、誰も思いつかなかったアイデアを形にする企画力。これらを持つのは大企業だけではありません。中小企業こそ、こうした商品を生み出しているのではないでしょうか?
今回は、世界で1つの「着るだけで疲労回復・安眠を促すウェア」を手掛けるベンチャー企業が、展示会をきっかけに、ヨーロッパ進出に乗り出した事例をご紹介します。
「リカバリーウェア」の生い立ち
株式会社ベネクスは、着るだけで疲労回復や安眠を促す、休養・睡眠時専用の「リカバリーウエア」を製造販売するベンチャー企業です。
ウエア開発は、かながわ産業振興センター新規成長産業事業家促進事業の対象にも採択され、東海大学との産学公連携事業で誕生しました。
特許取得済みの特殊新素材「PHT」を使用し、ナノプラチナなどが発する微弱な電磁波が、自律神経の中でもリラックス状態に働く副交感神経に作用し、筋肉の緊張をほぐし、血流を促し、疲労回復や安眠へと導きます。運動後の休養時専用ウエアとして発売以降、日本代表選手らスポーツ関係者にと愛用されています。
トップアスリートの口コミなどにより、1着1万円前後と高額ながら、2009年1月の発売から2015年2月末までに25万着を売る大ヒット商品となっています。
「リカバリーウェア」世界へ
2013年、ドイツでの世界最大のスポーツ用品の展示会「ISPO(イスポ)」の商品コンテストで「革命的なスポーツギア」と評され、日本企業として初めて最高賞「ゴールドウィナー」(アジアプロダクツ部門)を獲得しました。
この欧州での反応に手ごたえを感じ、販売代理店をさがすべく、翌2014年は実際に同展にブース出展しました。前年の受賞商品のため前評判は高く、展示会開催期間中に欧州の問屋やメーカーなど約20社から販売契約の打診交渉があったようです。その中で、無名のスポーツブランドの欧州進出をサポートすることで定評のあるAGMスポーツトレーディング社との販売契約に至り、ヨーロッパ進出が決まったようです。
ヨーロッパ進出のポイントは?
コネクション作りで着実な基礎固め
展示会での賞の受賞、という華々しい記録のあとも、様々な接点を持ち、販売までに、代理店探し、バイヤー探しを2年間かけてじっくり行ったようです。
その中で、現地向けの商品を開発する必要性を感じて対応するなど、準備をする中で学んだことを活かしていったとのことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は権威ある展示会をきっかけに、海外進出を成功させた事例をご紹介させて頂きました。
このように、世界にたった1つの優れた技術を持ったベンチャー・中小企業は日本にたくさんあるのではないでしょうか?展示会はハードルが高くとも、インターネットなどを用いて、世界中の人の目に触れ、注目を集めることは可能です。市場を海外に向け、自信のあるユニークな商品を、ぜひ海外に発信してみてはいかがでしょうか?