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人間の14倍の記事を生成!今メディアで大活躍のワードスミスの実態とは!?

今世界中が大注目のAI(人工知能)。もはや夢物語ではなく、より実用的に、ビジネスの場で活用されてきています。

今回は、そんなAIの中でも文章執筆AI「ワードスミス」の事例をご紹介させて頂きます。

人工知能で小説を執筆するのは時期尚早と言わざるを得ませんが、記事やレポートならすでに充分な成果が出ています。Wordsmithの例から説明します。

「ワードスミス」とは?

オートメイテッド・インサイト社(Automated Insights)が開発した、文章執筆を行う人工知能です。
人間が入力したデータを正しく活用し、自然な文章として仕上げる作業までを全て「ワードスミス」が行います。

2014年からAP通信が導入するなど、大手のメディア機関も、比較的定型的な記事の作成には積極的に利用しており、今後、より多くの企業で導入されることが予想されています。

(なお、オートメイテッド・インサイト社は、2015年2月、投資会社のVista Equity Partners社に8000万ドルで買収されました。)

「ワードスミス」の実績

「さて、機械が文章を書いて大丈夫なの?」と疑問に思われる方も多いと思います。そんな疑問に答えてここでは実績を紹介させて頂きます。

記事数は14倍に!

2014年から、AP通信社は、「ワードスミス」を使って企業業績レポートを作成しています。
人間の記者だけで企業業績レポートを執筆していたときは、3ヶ月に300本ほどの記事作成が限界でしたが、
Wordsmithを利用するようになってから、同期間に約14倍以上の4,300本もの記事作成が可能になりました。

企業業績レポートの執筆が好調なことから、AP通信社は年に1万試合ほど行われる米マイナーリーグの試合レポートもWordsmithで作成していくことを公表しました。

わずか1~2秒で1つの記事を作成してしまいます。それこそ、エンターキーを押すのとほぼ同時にできあがってしまうのです。

「ワードスミス」の活躍の場

「ワードスミス」を活用しているのは、AP通信社だけではありません。

例えば、中古車販売業のEdmunds.comでは、相場や燃費などを中古車別に紹介する記事をWordsmithが担当しています。
他にも、保険会社のAllstate Insuranceでは、従業員へのアドバイスメールをWordsmithが書いているようです。
(2016年時点)

このように、比較的定型的で膨大な文章の作成には「ワードスミス」がその強みを生かした例が多いようです。

まとめ

如何でしたでしょうか?今回は、文章作成AIを紹介してみました。膨大な文章を書く作業、出来るだけ負担を軽減してみませんか?

夢物語だと思っていたAI(人工知能)が、このようにビジネスの場でもどんどん活躍してきています。

今こそ、自分事としてAIを捉えてみてはいかがでしょうか?